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全デッサン109点 
80年代とその他はありません。
デッサンの分類は描いた年代に依った。デッサンは私にとっては60、70年代は描写訓練として描いているが、80年代以降は独立した表現手法として、下絵とは別に描いて来た。また細い線の集積による明暗や空間表現の楽しさは、版画以上の自己表現であると感じている。

ほとんどのデッサンには、描いた日付がフランス語で表記されている。例えば1992年1月1日はle 1er janvier 1992 と日、月、年、の順で書かれている。日付が無くT.Katori とサインのみ書かれているものもあるが、良く描けたと思える時はサインと日付の両方が記載される。


高校生時代から、浪人を経て大学に入学し、同時に版画制作を始めたが、折に触れ下絵とは別にデッサンは描き続けている。1992年から1年間、文化庁在外研修員としてニューヨークに滞在し、またその間1ヶ月のヨーロッパ(フランス、スペイン、イタリア)にスケッチ旅行した。集中的に描いた時期であり、この時期のデッサンが技術的には頂点を迎え、充実した線で無駄もなく描いている様に思う。一方で、高校生時代の作品の対象の捉え方、表現方法、密度などは、比較して見てその後30年間に、ほどんど変わってないと見える。