もともと私は高校生の時に、将来の目標を油絵の画家と考えていたので、受験勉強も、そして大学へ入ってからも、版画に出会うまでは全く他の芸術分野には興味が無く、油絵一本やりであった。
しかし、版画制作を始めた大学１年生の時、自らが版画に専心する証として、さらにいままでの自分との決別の決意として、約２００枚程描いた油絵を数枚を残し、他を処分してしまった。その大半は予備校で受験のために描いたものであるが、高校生時代のものも含まれていた。今手元に残った数枚は旧作としてそのページにまとめた。
また、1991年夏にロシア正教会をテーマにした取材をもとに描いた作品のうち、油絵１４点はロシア作品として別項目を立ててまとめてある。